「第7回ふるさと貢献賞」 受賞団体が決まりました
公開日:2018/02/06
「第7回ふるさと貢献賞」
受賞団体が決まりました
公益財団法人静岡新聞・静岡放送文化福祉事業団と静岡新聞社・静岡放送の「第7回ふるさと貢献賞」の受賞16団体・個人が決まりました。地域のために献身的な活動を続ける団体や個人を顕彰する制度で、学校、団体、企業などから多くの推薦が寄せられました。選考委員会による審査の結果、小中学校の部で3団体、高校一般の部で6団体2個人、企業団体の部で5団体を選びました。
受賞団体・個人(敬称略、順不同)
<小中学校の部>
浜松市立新津小学校(浜松市南区)
- 40年もの間、校内の「新津の森」を守り育てる活動を続けています。森の様子を調べたり、清掃活動や環境整備を行ったりして、歴史ある未来に引き継ぐ大切な役割を果たしています。さらに地域や学校を愛し、感謝の心を養うことにもつながっています。
伊豆の国市立大仁中学校(伊豆の国市)
- 伊豆の国20年来続けている「福祉カレンダー」の製作をはじめ、奉仕活動や伝統行事への参加など、「中学生が地域のために何ができるか」の視点で、地域団体と連携して多くの人たちと積極的に関わる活動を続けています。生徒の自主性を育むとともに、一人ひとりが地域の一員としての役割を担うことで地域の活性化にも貢献しています
静岡市立清水有度第二小学校(静岡市清水区)
- 地域に伝わる県指定無形民族文化財「草薙龍勢花火」に携わる活動を続けています。地域の人たちの協力で、龍勢花火の歴史を学び、花火の製作、打ち上げの体験、そしてこの伝統行事を更に盛り上げるためのPR活動にも取り組んでいます。
<高校一般の部>
田原水車の里愛護会(磐田市)
- 6年前に台風で全壊した地元の水車を復活させようと集まったボランティアのみなさんです。水車の復活を手始めに活動の範囲を広げ、周辺の環境整備や花壇整備、田原交流センターの行事への支援、講座の講師を務めるなど豊かな人生経験を活かして地域のためにご活躍されています。
河原崎陸雄(御前崎市)
- 旧相良(さがら)町・浜岡町・御前崎町を中心とした郷土史研究と文化財の保護に尽力されてきました。文化財保護審議委員などを長年お務めになられました。古文書解読にも卓越され、榛南(はいなん)地域の研究者や郷土史愛好者らの指導・育成も精力的に続けていらっしゃいます。
県立掛川工業高校機械科(掛川市)
- 廃棄された車いすを整備しアジア諸国に届ける「空飛ぶ車いす」の活動に取り組んでいます。授業で学んだ技術を活かし、海を越えた福祉活動を実践しています。また、地元の病院に出向いて、車いすのさびや汚れ取り、グリスの交換など地域にも貢献しています。
県立富岳館高校(富士宮市)
- 富岳館高校健康福祉系列のみなさんは、授業で学んだ知識と技術を活かし、富士宮市社会福祉協議会と連携して「寄り合い処(どころ)」を毎月開催しています。自分たちで企画したゲームや茶話会(さわかい)を通して触れ合いを深めています。また今年度は初めて、小学生を対象にした「子ども寄り合い処」を実施し、大変喜ばれました。
勸山弘(沼津市)
- 半世紀を超える長きにわたって献眼登録推進活動を常に先頭に立って続けられ、今日のアイバンクの礎を築かれました。献眼という善意の行動を、ふるさとへの貢献から国民運動、国際親善にまで高め、間もなく100歳になられる今もなお、強い意欲を燃やして運動の輪を広げ続けていらっしゃいます。
吉岡蛍の会(掛川市)
- 地元の農業用水路に生息する蛍を貴重な地域資源として環境の保全・整備や幼虫の養殖、エサとなるカワニナの繁殖などに取り組んでいます。今年度の鑑賞会には約1200匹が乱舞し、多くの人たちを楽しませてくれました。地元の和田岡小学校の児童を対象に蛍教室や放流体験会も開催しました。
浜風会(浜松市西区)
- 地元・篠原地区の歴史を掘り起こし、 研究成果を地元の人たちに発表する活動を30年近くも続けています。また地元・篠原小学校に開設した郷土資料室で毎年、テーマを変えて展示を行っているほか、資料館の維持管理、授業の講師も務めるなど地域文化の向上に大きく寄与されています。
県立静岡北特別支援学校高等部(静岡市葵区)
- 麻機(あさばた)遊水地保全活用推進協議会のメンバーとして、関係団体、地域と連携して麻機遊水地の環境保全と調査・広報活動を続けています。地域との強いつながりが生まれ、生徒のみなさんは年々、地域の為に進んで行動する姿へと成長し、「遊水地は地域の宝物」という強い思いが後輩たちに着実に受け継がれています。
<企業団体の部>
「龍水の都」文化体験プログラム実行委員会(浜松市天竜区)
- 地域の特色ある自然や偉人をテーマにしたミュージカルを市民協働で創作・発表し、子どもたちの豊かな心の形成づくりに努めています。活動を通して、自然と人間の共生、生命の尊さ、夢を抱くことの素晴らしさ、ものづくりの大切さ、故郷や家族のありがたさなどを多くの人に伝えています。
伊豆松崎 であい村 蔵ら(松崎町)
- 平均年齢73歳のスタッフ自らの生きがい、健康、働く場づくりになっているとともに、孤立しがちな高齢者に新鮮な地元の食材を使った食事を提供して、食生活の改善、心の安心を届けています。その活動は県内外から高く評価され、更なる取り組み姿勢は高齢化が進む社会の模範となっています。
静清信用金庫(静岡市葵区)
- 昭和40年代から古切手や書き損じたハガキを福祉施設に寄付する活動を続けています。障害者の方々が、自立し安心して暮らしていけるように、雇用機会の提供、工賃収入向上への貢献、障害者が働く事業所の支援などを継続して行い、その幅広い活動はノーマライゼーションの普及・推進に大いに寄与しています。
ふるさとを愛する会(磐田市)
- 20年前に発足し、旧豊岡(とよおか)村の「神増坂(かんぞざか)古道」を復元したのを手始めに、遊歩道の整備や県道44号沿いでの植栽や草刈りなど環境整備に尽力されています。「無理せず地道にこつこつと楽しみながら」をモットーにして、植物観察会や野鳥・動物観察会、キノコの森の造成など、地域の人たちから愛される活動を続けています。
千浜東部区(掛川市)
- 「遠州のからっ風」から千浜海岸の白砂(はくさ)を守るため、明治時代から住民総出の砂防作業を毎年行っています。砂浜に竹で編んだ柵を立て、周りに葉の付いた木の枝を植え込んで舞い上がった砂を柵の裏に堆積させることで砂浜を維持していく地道な活動です。100年来受け継がれるこの活動は、美しい景観を守るとともに暮らしをも守る重要な役割を果たしています。
平成30年2月6日の静岡新聞朝刊に、「第7回ふるさと貢献賞」の特集面が掲載されています。各個人・団体が写真付きで紹介されていますので、ご覧ください。
表彰式は2月24日(土)
静岡市駿河区登呂の静岡 新聞放送会館で行います。
その様子は、静岡新聞紙上、SBSテレビでもお伝えします。