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「第8回ふるさと貢献賞」受賞団体が決まりました

公開日:2019/01/31

地域に貢献する18団体・個人を表彰

 公益財団法人静岡新聞・静岡放送文化福祉事業団と静岡新聞社・静岡放送の「第8回ふるさと貢献賞」の受賞18団体・個人が決まりました。地域のために献身的な活動を続ける団体や個人を顕彰する制度で、学校、団体、企業などから多くの推薦が寄せられました。選考委員会による審査の結果、学校の部で6団体、個人の部5人、団体・企業の部7団体を選びました。




受賞団体・個人(敬称略、順不同)

 学校の部>

浜松市立三方原みかたはら小学校(浜松市北区)

  • 校区内にある地下道の清掃活動を続けています。登下校で使う地下道が汚れていたことから児童自らが清掃を始め、33年になります。児童と保護者、教職員も共に汗を流し、お互いの交流を深めながら、地域を大切にする意識を高める活動にもつながっています。

磐田市立岩田(いわた)小学校(磐田市)

  • 高齢者との触れ合いや交流活動をはじめ、天竜川と一雲斎川(いちうんさいがわ)での水質検査と魚の放流、地域住民を先生として招いての野菜づくりなど、地元・岩田地域と連携した活動を継続しています。様々な場面での児童の頑張りが、地域の人たちに活力を与え、高齢者の生きがいづくりや、子どもたちをみんなで支えていこうという地域づくりにもつながっています。

浜松市立可美(かみ)中学校(浜松市南区)

  • 様々なボランティア活動に取り組んでいます。委員会や部活動のほか、生徒が自主的に参加する活動には全校生徒の6割以上がかかわっています。スーパードッジボールの審判や図書館での書籍整理、保育園での手伝い、佐鳴湖の清掃など活動は多岐にわたり、他を認め、他のために尽くそうとする心を育(はぐくん)でいます。

静岡女子高等学校福祉科(静岡市駿河区)

  • 授業で学んだ知識と技術を活かして、高齢者施設との交流や、年間を通してさまざまなボランティア活動に参加しています。高齢者施設利用者との交流会では、春は校内の藤を眺めながら会話や輪投げを楽しみ、秋には近くの神社の参拝や手作りのプレゼントを渡すなどしています。施設への送迎も生徒が行い、この交流を毎年楽しみにしているお年寄りも多いということです。

静岡県立磐田農業高等学校 生産科学科・環境科学科)(磐田市)

  • 花を通した地域貢献活動を続けています。生産科学科は磐田市と連携して2つの公園の花壇づくりと維持管理、そして保育園や老人施設には草花を活用した支援活動などを行っています。また環境科学科は学校創立100周年記念事業として校内バラ園を開設し、以来22年間、毎年春と秋、地域の人たちに無料で公開しています。

静岡県立沼津聴覚特別支援学校寄宿舎「雄峰寮(ゆうほうりょう)(沼津市)

  • 町内道路の清掃を38年にわたって続けています。聴覚に障害のある児童・生徒が親元を離れて寄宿生活を送る中で、地域の一員としての役割を果たそうと、自主的に取り組まれている活動です。地元の自治会と祭りを合同で開催したり、お茶会に住民を招待したりと、地域の人たちへの感謝とつながりを大切にしています。



<個人の部>

永谷 隆太郎さん(浜松市中区)

  • 16歳の高校生です。市内の福祉施設や小学校、保育園、地域のイベントに出向いてジャグリングやマジック、バルーンアートを披露し、多くの人を楽しませています。小学4年生のころから、笑顔と元気を届けたい、と活動を始めました。地域から笑顔の輪を広げ、世界に笑顔の花を咲かせたいと夢を語っています。活動費は毎月のお小遣いやお年玉だそうです。

久保 仁さん(下田市)

  • 下田市の証券会社支店長を務めていらっしゃいます。仕事で培った知識、経験を生かして小学生にはデジタル紙芝居で商売を成功させる物語を、就職を控えた高校生には確定拠出年金の出前授業を、また大学生や社会人には伊豆半島活性化や地方創生について学ぶ機会を提供するなど、世代に応じた金融教育に努めています。 また、地域見守り隊や認知症サポーターとして高齢者支援にも力を入れています。

粂田 雅史さん(牧之原市)

  • 大規模開発によって荒れ果てていた坂口谷川(さぐちやがわ)の環境改善に取組んで25年近くになります。雑草の除去、芝やアジサイ、彼岸花の植栽など活動は年間約300日にも及びます。近年では美しく再生した景観を生かした「カカシ祭り」も開催し、地域を盛り上げています。

岡田 力三さん(浜松市北区)

  • 美術教師を退職されてから彫刻家として活躍されています。等身大の彫刻像や絵画を地元の学校、施設などに寄贈し始めて30年余りがたちました。自宅に開設しているアートギャラリーでは100点余りの作品の展示とともに、来館者に技法や鑑賞の助言指導もされています。生涯、美術一筋をモットーに、86歳の今も精力的に活動されています。

鈴木 丑雄さん(周智郡森町)

  • 60年の間、国指定重要無形民俗文化財「天宮神社(あめのみやじんじゃ)十二段舞楽(じゅうにだんぶがく)」の保存に携わっています。平成11年からは保存会会長として、子どもたちの指導、笛太鼓の後継者育成、衣装・道具の持管理にあたるだけではなく、国内外での公演も行い、伝統の舞の保存伝承活動の中心として尽力されています。



<団体・企業の部>

裾野市東地区おやじの会(裾野市)

  • 日常の中における絆づくりに長年取り組んでいます。平成24年から始めた月に一度の「何(なん)にもしない合宿」は、小学生を中心に毎回100名以上が参加しています。そこに集う子どもたちは自由な発想で遊び、子ども同士や地域と大いにかかわり合っています。合宿で築かれた「日常の関係」を基に、様々な事業が立ち上がり、子ども達自らが企画し、大人がサポートする事業も生まれています。

清水郷土史研究会(静岡市清水区)

  • 静岡市清水区を中心に近隣地域の故郷の歴史を探訪・研究し、会誌・会報を発行しています。図書館や小学校での歴史講座の開催、研究成果の展示・発表、新たな郷土資料発掘や整理事業にも取り組み、30年近くにわたって地域の文化・歴史の振興と伝承に貢献されています。

牧之原市生きがいリーダー連絡協議会ハッピー(牧之原市)

  • 地域における健康づくりのリーダーとして、「将来、寝たきりや認知症にならないで、元気に高齢期を過ごしてもらう」ための活動を続けています。転倒予防や介護予防の教室開催、市と協力して作った「元気アップ体操」の普及活動などを市内全域で活発に展開されています。

下当間(しもどうま)ふれあいサロン 一五(いちご)の会(藤枝市)

  • 「地域は1(ひと)家族」をテーマに、高齢者の孤立防止、生きがいづくり、居場所づくりを推進しています。そして、子どもたちを地域活動に巻き込みながら、ラジオ体操、寺子屋など世代間交流を実践しています。夏休み期間に行うラジオ体操には、毎年2,000人を超える参加者が集まります。

おー(がわ)・桜の水辺の会(浜松市東区)

  • 「おー川」と呼ばれ親しまれてきた豊田川(とよだ)の環境を整備する活動を20年近く続けています。河川に関する勉強会や川さらい、お花見、子どもたちが川の生き物と触れ合うイベントを開催し、地元を愛する心を育(はぐく)むとともに、川の楽しさや豊かさを次世代に伝える役割を果たしています。

町の花づくりグループ(かば)(浜松市東区)

  • 小中学校や地域で花のある町づくりに努めています。その活動は36年を超えました。住民同士の交流、愛郷心の高揚、青少年の健全育成、住みよい地域づくりにもつながり、花と緑が織りなす四季折々の豊かな表情で町に潤いを与え、快適な都市環境の創出にも大きな役割を果たしています。

みらいネット浜松(浜松市西区)

  • 東日本大震災を教訓として学ぶため、多くの講座や研修を開催してきました。さらにもっと分かりやすく防災・減災を学んでほしいと、「防災すごろく」を独自に作製し、災害弱者も楽しく遊びながら防災意識を高めてもらう出前講座を行い、次世代に安心安全をつなぐ活動に努めています。


    平成31年1月29日の静岡新聞朝刊に、「第8回ふるさと貢献賞」の特集面が掲載されています。各個人・団体が写真付きで紹介されていますので、ご覧ください。

    表彰式は2月2日(土)

    静岡市駿河区登呂の静岡 新聞放送会館で行います。

    その様子は、静岡新聞紙上、SBSテレビでもお伝えします。